【将棋初段になるのに才能は要らない!】アマ5段・将棋歴10年の私の最初のスペックと初段になるまでの期間
最近、仕事が忙しくて将棋をやる時間が減少気味
勉強できていないので力が落ちて少し凹む
それでも、アマチュア4段に勝ち越すくらいの棋力は維持できている
つまるところ、将棋を10年間続けた結果だと思う
私に将棋の才能はハッキリ無い
謙遜ではなくて、
- 千人以上と対局
- 数百人を指導
以上の経験で得た知見。
この記事では以下のことがわかります
アマ五段の私の最初のスペック
初心者を脱出できた理由
初段になるまでの勉強法・期間
効果のあった勉強法
私の一番最初の実力
結論から言わせていただく
私は10人中後ろから2番目の才能だった
学校の将棋クラブにオセロ目的で入ったはいいものの、驚くほど勝てない(将棋・オセロ・トランプクラブだった)
そりゃ、駒の動かし方がわかるだけで勝負しても勝てんよね。
たまに勝つとすれば相手のうっかり王手放置ぐらい
飛車角は取られる、簡単に竜は作られる、何を指したら特か分からない
そんな状態でした(笑)
ちなみに序盤の指し方は下の通り
なぜか右から順番に歩を突く戦法(笑)を使っていました
すでにお分かりになると思いますが、この時点で才能のかけらもありませんね
おそらくですが、囲うことは勿論、一手詰の理解もしてなかったと思います
初心者を脱するためにしたこと
以下の二つで飛躍的に実力向上しました!
1.棒銀を覚えた
これがとにかく大きかったです
居飛車だから棒銀をする、振り飛車だから覚えないってことではないんですね
数の攻めの概念
私からすれば、これを覚えて将棋のスタートを切ったくらいの感覚です
棒銀を覚えればそれが身につきます
ひたすら飛車の前に銀を繰り出すことを狙って、飛車先をぶち破る
下図みたいになったらラッキー
(実際は相手も勉強してないので、ここまで攻めを放置してくれて快勝なんてこともしばしば)
逆に相手が棒銀をしてきたとき、数を足せば受けきれることに気づけました
これで私が攻撃を仕掛けて、最後に銀を取られ絶叫したのはいい思い出
しかし、当時の私は棒銀を諦めなかった。
「ここで角道が通っていたら・・・?」
そういう風にして将棋にのめりこみんでいきました
(上の赤字で書いてある発想は、対矢倉棒銀といいます。気になったら調べてください、優秀な戦法です)
使っても使われても勉強になる最高の戦法と言えます
2.とにもかくにも実力が近い人と実践
これに関しては環境にかなり恵まれていました
クラスの担任の先生がご高齢の先生で、将棋が好きな先生でした(アマ4級くらいだと思う)
教室に将棋盤の持ち込みを許してもらえたので、我が5年3組で大ブームが起き、休憩時間は指すというルーティンに
もともと経験皆無だったのでスポンジみたいに知識を吸収、子供の脳の吸収力が相まって、とんでもなく早く強くなりました
※決して大人が子供に劣るわけではありません
子供は考えて勉強することをしないで肌で学び取るので、大人は理屈を少し頭に入れて学べば成長で劣らないのでご安心ください!
オンラインでもアプリのCPUでもいいので、実力が近い人と指しまくることが肝心です
初段になるまでの期間、勉強法、強さ
体験入部初日で部長をほふる
結論から言うと、小6で始めて
2年から2年半で初段になっていたと思います
バリバリに勉強していたわけではなく、とりあえず楽しくて続けていた感じでした
小学校のクラスで指しまくって(100局近く指したと思う)鍛えられた私は、入部時点で4級くらいあった。
中学校の将棋部(かなり緩い部活)の体験入部で、棒銀(グングニルと読む)を武器に乗り込みます
その結果・・・
初日で部長と一番強い2年の先輩を倒す快挙を打ち立てます(笑)
一緒に仮入部した友達にはもてはやされるわ、先輩方には神童と言われるわで
それはそれは調子に乗りましたとも。
※調子に乗ったくっそ生意気なガキだったと思いますが、先輩たちは優しくしてくださり、今でもお付き合いがありますw
しかし、それがいけなかった
目標を見失い、実力停滞
初日で部長やら部内最強の先輩を倒した私は
「俺って最強じゃね?」
そう思い込んだ結果、超えるべき壁を見失い、棋力向上出来なくなりました
それが中一から夏くらいまで
人って、
うまくいかない場面に出会って、それを修正していく過程で成長
しますよね
当時の私は将棋で挫折知らずでした
自分の強さに気持ちよくなって天狗になってますが、飛べない天狗といったところでしょうかw
入部して3ヶ月、棋力が変わらないまま夏に。
初段の肩書に憧れ情報収集
入部して三ヶ月もすれば、みんなチヤホヤしてくれない・・・
私は自分の強さを手っ取り早く周囲の人に理解してもらうため、
初段になりたい
と考え始めます
そのため、とりあえず「初段」がタイトルにある本を探して、書店巡りを自転車で行いました
初段が読むことを想定した技術向上を目的とした本はあるが、勉強法についての本はない
色々と探してやっと見つけたのが浦野先生の本↓
中学生の段階では全然パソコンが扱えないので、この本は勉強法の指針としてメチャクチャありがたかったです
内容として、
総括的に勉強法が紹介されています
棋譜並べ・ソフト研究・必死
そういった勉強方法があることは全く知らなかったので、ソフト研究以外はすぐに取り入れました
ちなみに、「棋譜並べ」を行うために将棋年間
という非常に分厚くて、かなり高い(約5千円)雑誌を中一の夏に購入。
前年度のプロの棋譜がほぼ全て載っています
月のお小遣い千円でよく買いましたよね(笑)
思えば、五千円という中学生にとっての大金をはたいたこの瞬間、初めて本気で将棋に取り組む決意をしたと思います
【一番効果があった勉強法】「将棋俱楽部24」×「激指」でついに初段クラスに
そして「初段になるための将棋勉強法」で将棋俱楽部24の存在を知ります
今までネット将棋といったらYahoo将棋しかやってなかったのですが、
罵倒・切断は当たり前、強い人は確かにいたのですが、マナーの酷さのあまり早々にやめました
それに対して将棋俱楽部24は、
強い
人が多い
内容が濃い
↑(一局を真剣に指す人が多いので、粘ったりして長手数になることが多い)
と、最高の稽古場でした!
夏休み頃から始めたので
1日6時間くらいは指してました
ひとまずレートを一番下の200点くらいに設定したのですが、負け越さないことで手一杯。
登録者の大多数が私より強かったです
そして、「ハメ手」「奇襲戦法」のオンパレードw
矢倉を指すと右四間飛車
居飛車で指すと早石田
角道を開けた瞬間に角交換してきて筋違い角
上記戦法なんか一部に過ぎず、他にもハメ手系の戦法はあるし、四間飛車や相矢倉といった正統派戦法の勉強も必要です
これは自力で対策を学ぶのは結構きついので、可能であれば強い人に教えてもらうのが賢明です
私は人間の先生がいなかったので、
「激指先生」に局後に教えてもらってました
使い方としては、
ここで受けるにはどう指すんだろう?
どっちが形成有利?
詰みがあったか?
こんな疑問が生まれたら激指で逐一確認します
対局→激指で反省点確認&修正→対局
割と本当にこれだけで三段くらいまではいくと思います
※強いて言えば詰将棋・必死で終盤力と読みの力は磨きましょう
疑問が生まれた際にいちいち人に確認ってしづらいですよね
しかし、激指先生はあなたの疑問に即座に答え、限りなく100点の答えを教えてくれます
そして検討モードがほんっっとうに使いやすい!
↑だけで感想戦・定跡勉強・形勢判断・詰みチェック・研究ができちゃいます
私は激指のおかげで、独学でしたが初段まで強くなれたと思っています
中学生が買うには高かったのでクリスマスプレゼントで頼んだのですが、未だに使ってますw
もし購入する場合には、
必ず感想戦をしてください
いいですね
必ず、ですよ?
超大事な事なので声改め文字を大にしてお伝えしました
激指を持ってて感想戦に使わないのは
日本の上司との飲み会文化くらい意味ないですから
※著者は上司との飲み会が日本から絶滅することを切に願っております
話を戻しまして、激指をクリスマスに導入して以降、二年生に上がるころには将棋俱楽部24で千点超え、ウォーズ初段になりました
こうして私は晴れて実力初段になりました
将棋俱楽部24の初段は二、三段くらい必要なのでご勘弁願います
最後に私の意見
私よりも才能がある人たちもたくさんいたけど、多くの人が私より早く辞めていった
その結果として私の方が強くなったし、五段として認められた
結局これでしかありません
楽しく、細く長く続けることが大切なのかなと思います
そうすれば初段には絶対到達します
大多数の方は結果がすぐに出ないことの辛さ、時間の確保の難しさで挫折しちゃうんですね
なので細く長く続けましょう!そして何より楽しんで!
技術的な面なら自分で調べてもいいし、人に聞いてもいいですからね
コメントで質問も大いに歓迎です!
初段を目指す方へ少しでも参考になれば幸いです
最後までお読みいただきありがとうございました!
多くの将棋指しの方へ敬意を表して